カミソリターンは諸刃の剣!? SOLASポンプテストレポート第2弾(ライディング編)
カークラブ吉原様によるKAWASAKI SX-R用SOLASポンプのテストレポート第2弾(ライディング編)です。
第1弾はこちら
お待たせ致しました、今回はブイを使ってのライディングレポートです。

まずはソラスポンプキットに付属しているドロップノズルの感想ですが、一言で言えばカミソリ的でとても反応が速くピーキーな特性です。
かなり乗り込み練習をしないと、この反応にはついて行く事は出来ません。
ジェットをブイに向けて高速で進入していき、アクセルを閉じ、ノーズを水面下に過重を掛けた瞬間にアクセルを開ける事により、
ジェットの方向を変えて行く動作に移るのですが、これが間髪入れずに起きます。
全くの猶予が無い(タメが無い)のです。
これは武器にもなりますがミスにも繋がります。
特筆すべきは、強烈にフロントを押さえつけての立ち上がりになり、立ち上がりは跳ねません。
ただしコーナリングアプローチがとても急でピーキーなのです。
メリット⇒先行するジェットのインに入り、その瞬間に方向転換し立ち上がりも跳ねず抜き去る事が可能でしょう。インからインのラインが可能。
デメリット⇒きっかけがとてもピーキー。思わず躊躇してしまい、逆に間延びしたコーナリングになってしまう事がある。
続いて、ソラスドロップノズルから純正リダクションノズル+R&Dステアリングノズルのテストです。

この純正リダクションノズルは上方に向かって水流を送るタイプです。
予想通り最高速が上がりました。 フロントを抑えず滑走が滑らかになります。
コーナリングは先程とは随分違いマイルドな特性になります。
ブイに向かっての高速度での進入時、ノーズが上がっていますので、そこからアクセルを閉じて、
ノーズを海面に押しつけるのですが、ソラスノズルよりも元が上がっている所からなのでタイムラグがあり、操作が簡単です。
感覚的に言うと、さきほどのソラスノズルと違い、タメが有るのです。
ただし、その分キレが随分下がります。
また、立ち上がりは海面の状況により跳ねる事が有ります。
メリット⇒コーナリングアプローチでの神経質さが無くミスが起きにくい。トップスピードが伸びる。
デメリット⇒先行するジェットのインに飛び込む様な事は難しい。状況によるが、外からのクロスライン向き。
ソラスノズルか純正ノズルの装着かは、ライダーの好みとライディングスタイルによって選べば良いように思います。

ポンプ性能は純正ポンプより、あきらかにソラスポンプの方が優れているのは、紛れもない事実です。
価格設定も安くオススメの商品で、一度でも装着すれば手放せない逸品です。
(*カークラブ吉原さんには、今回のテストで使用したポンプをそのままお買い上げいただきました!)
引き続きソラスレーシングポンプのテストをレポート致します。
第3弾をお楽しみに!
<今回ご紹介した商品>
SOLAS(ソラス)
ハイパフォーマンスポンプキット Kawasaki SX-R1500
