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世界的防食メーカーが実証 ― 塩分除去効果の検証データ公開

塩分汚染がコーティング性能に与える影響とソルトアウェイの除去効果について

今回紹介する実験データは、工業用高機能ポリマーコーティングメーカーである
Belzona(ベルゾナ社) が実施した技術試験および実験データに基づいて構成しています。

Belzona社は、浸漬環境・高温環境・化学薬品環境下における重防食コーティング分野で国際的に実績を有する英国企業です。
同社では、塗膜の長期耐久性を確保するため、基材の塩分汚染がコーティング性能に及ぼす影響について詳細な検証を行っています。

今回は、その試験結果をもとに、塩分汚染の影響およびソルトアウェイによる除去効果をご紹介します。


1.塩分汚染と塗膜不良の仕組み

 

海水や潮風にさらされる船舶や金属設備には、目に見えない塩分が付着します。
この塩分が金属表面に残ったまま塗装を行うと、塗膜の下で腐食が進み、塗装の膨れや剥がれの原因になることがあります。

  • 図1:塩分が塗膜内部に残る

    金属表面に塩分が残った状態で塗装すると、塗膜の内部に塩分が閉じ込められる場合があります。

  • 図2:塩分が水分を引き寄せる

    塩分には水分を引き寄せる性質があります。
    湿気や水分が付着すると、塗膜内部に水分が集まり、塗膜の内側で圧力が発生します。

  • 図3:塗膜の膨れや剥離

    浸透圧によって塗膜の内側から圧力がかかると、塗膜が押し上げられ、膨れが発生します。

    この状態が進行すると、塗膜の剥離や金属の腐食につながる可能性があります。


2. 試験方法

 

試験では、塩分が付着した鋼板に対して次のような処理を行いました。

①水洗いのみ

②ブラスト処理(研磨材を吹き付けて表面を清掃する方法)

③塩分除去剤を使用した洗浄

その後、鋼板表面に残っている塩分量を測定し、コーティングを施工して塗膜の状態を確認しました。


3. 実験工程

図4 塩分付着状態

試験片に塩分を付着させ、海水環境を想定した汚染状態を再現します。(18%以上の濃度(原液)で塗布)

図5 塩分付着状態

試験片表面にソルトアウェイを塗布。

図6 ソルトアウェイ塗布処理

試験片表面にソルトアウェイを塗布し、ブラシで泡立てながら塗り広げます。

図7 洗浄処理

一定時間放置した後、脱イオン水で洗浄します。

図8 塩分測定

洗浄後の試験片表面の残留塩分濃度を測定します。


4. 試験結果

 

<表面処理による残留塩分量の比較表>

試験の結果、ブラスト処理のみでは金属表面の塩分を完全に除去することが難しいことが確認されました。

一方で、ソルトアウェイを使用してからブラスト処理を行った場合、残留塩分濃度は約13 mg/m²まで低減

通常のブラスト処理と比較して大幅に塩分を除去できることが分かりました。


まとめ

・可溶性塩は塗膜劣化の大きな原因となる

・ブラスト処理のみでは塩分を十分に除去できない場合がある

・ソルトアウェイを併用することで残留塩分濃度を大幅に低減できる

 

海水環境で使用される設備や機器では、目に見えない塩分が腐食や塗膜劣化の原因となることがあります。
そのため、塗装やコーティング前に適切な塩分除去を行うことが、防食性能や設備の耐久性を維持するうえで重要です。

ブラスト処理だけでは取りきれない塩分に対して、ソルトアウェイは有効な洗浄方法です。


出典

本試験の内容は、以下の形で一般公開されています。
詳しい内容は、下記の資料をご覧いただけます。

■ 発表資料(PDF)

Belzona(ベルゾナ社) が実施した技術試験および実験データはこちら

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